女性ホルモンの減少が更年期障害を招く

更年期障害は閉経に伴う女性ホルモン分泌の激減が体に影響を与え発生しているものです。しかし閉経をもって急に女性ホルモン分泌が止まるわけではなく、閉経前から徐々に分泌量が減ってくるものです。さらにいえば、閉経の時期は卵巣の中にある卵胞が尽きたときに起こるため、卵胞の現象と共に女性ホルモン分泌はどんどん衰えていくことになります。

 

男性の精巣はまさに精子を作る工場ですが、女性の卵巣は卵子を作る場ではありません。実は卵子の元となる卵胞は女性が母親の胎内にいる内に全て作られます。そして、生まれてきた後に新たに作られることはありません。つまり卵巣は卵胞の保管場所であり、初経がきたら以後毎月卵巣の中の卵胞を卵子へと成長させて排出するわけです。

 

そして、卵胞の数が残り少なくなってくる頃から女性ホルモンの分泌は急激に減少し始めます。女性ホルモンは女性の体全体に影響を与えているとはいえ、元は女性の生殖機能のために分泌されているものですので、卵胞が尽きればその役目を終えるのですから。そうして、女性ホルモンの分泌減少によって更年期障害は発生します。

 

また、女性ホルモンは意外な所でも女性の健康に役立っています。例えば過剰なコレステロールを回収する働きがあったり、尿酸の排泄を促したりする作用があり、このため狭心症・心筋梗塞や痛風などは圧倒的に男性の方が発症率が高くなっています。閉経を迎えるとこれらの恩恵を受けられなくなるため、女性も男性と同程度のリスクを抱えることになります。これは通常、更年期障害と言われることはほとんどありませんが、実態としては隠れた更年期障害とも言えるでしょう。

 

更年期障害の原因

 

中高年女性の健康面の悩みといえば、なんといっても更年期障害です。更年期障害は表だって話せる話題ではありませんし、実際に体の中で何が起こっているのかわかりづらい点から、辛い上に対処のしようがないように感じ強いストレスを受けている方が多いのです。

 

更年期を迎えること自体は女性ならいずれ誰にでも来ることであり、その際に体の中で大きな変動が起こることも確かです。しかし症状の出方には個人差が大きいため、「何故自分だけ…」という考えに至ってしまうのもストレスの一因でしょう。そこでまずは、更年期障害の正体と原因について知っていきましょう。

 

ご存じの通り、更年期障害は閉経前後に発生する様々な身体症状のことで、閉経前後を境に女性ホルモンの分泌量が大幅に減少するために起こる現象です。

 

女性ホルモンは女性の性機能に関することだけでなく、体の様々な部位に影響を与えるものであるため、この分泌がほぼ途絶えてしまうことにより体内環境は激変することとなります。

 

更年期では、女性ホルモンが減ることでホルモンバランスが崩れ自律神経が失調することと、女性ホルモンがケアしていた体の部位の状態が悪くなることの二点が大きな問題となります。そして更年期障害として問題になりがちなのは前者の問題です。

 

更年期障害対策としては、とにかく自律神経を安定化しバランスを保つことが重要になります。ホルモンバランスの崩れ自体は更年期である以上仕方ありませんので、その上自律神経を乱すような要因、例えば不規則な生活や無理なダイエット、深酒、タバコなどを避けながら、症状が重ければ治療を受けることを検討しましょう。

更新履歴